2010/10/18
TWR風 トータルチープチューン3!!!
毎回沢山のアクセスをいただきまして、誠にありがとうございます!
1 規制前のRFVCエンジンにリファイン
(2)VEキャブレターの点検とセッティング
左側:規制前 右側:規制後
左側:規制後 右側:規制前
左側:規制前 右側:規制後
左側:規制前 右側:規制後
☆ ジェッティング
・PS(規制前を採用)
・スロージェット(規制後を採用)
【スロットル開度0~1/4までの混合気を調整させます】
VEキャブレターは、幸いにもバキュームピストンバルブの強制リフト機構で補うことができます。
なお、戻し回転数は企業秘密ということで…
・スロージェット(規制後を採用)
【スロットル開度0~1/4までの混合気を調整させます】
VEキャブレターは、幸いにもバキュームピストンバルブの強制リフト機構で補うことができます。
なお、戻し回転数は企業秘密ということで…
・ニードルジェット(規制後を採用)
ここからがチープチューンなのですが、いくらメインジェットを大きくしても本領発揮の領域(3/4~全開)には、到底達することはそうありません。
では、スロットル開度でよく使う位置を考えますとやはり1/4~3/4でアクセルを調節することがほとんどです。(個々の走り方にもよりますが常識的な範囲で…)
そこでこの領域を掌るパートをいじることで劇的な効果を得られます。ようは、ニードルの高さ調整ができればセッティングの幅が広がり濃くも薄くもできるのです。
純正ニードルは固定なのでこれをPDやPJキャブレターのごとく、ニードル段数を変えれるように改造してやります。
方法についてはこれも企業秘密ということでご勘弁を…(多分パーツ構成を知っている方であればお解りになるかと)
ここからがチープチューンなのですが、いくらメインジェットを大きくしても本領発揮の領域(3/4~全開)には、到底達することはそうありません。
では、スロットル開度でよく使う位置を考えますとやはり1/4~3/4でアクセルを調節することがほとんどです。(個々の走り方にもよりますが常識的な範囲で…)
そこでこの領域を掌るパートをいじることで劇的な効果を得られます。ようは、ニードルの高さ調整ができればセッティングの幅が広がり濃くも薄くもできるのです。
純正ニードルは固定なのでこれをPDやPJキャブレターのごとく、ニードル段数を変えれるように改造してやります。
方法についてはこれも企業秘密ということでご勘弁を…(多分パーツ構成を知っている方であればお解りになるかと)
これがニードル段数調整仕様です。バルブ下から36㎜です。
・純正位置から3.5㎜短くなりました。【これがミソです】
以上の各ジェッテイングで一度様子を見ることにします。
キャブレターセッテングが決まったら、それに見合ったエアーの流量が必要になります。
ここで一般的にしている方法は、純正インテークダクトを取外すことでしょう。しかし、そのままでは非常によくありません。
ここで一般的にしている方法は、純正インテークダクトを取外すことでしょう。しかし、そのままでは非常によくありません。
というのは、VEキャブレターは負圧で作動する機構ですからエアの流速が重要になります。
つまり、ダクトの開口面積が大きくなるとエアーの流量は増加するものの、流速は落ち込むことになり、バキュームの動きが緩慢になってしまいます。
つまり、ダクトの開口面積が大きくなるとエアーの流量は増加するものの、流速は落ち込むことになり、バキュームの動きが緩慢になってしまいます。
そこで、ダクトの開口形状はエアを効率良く導入して、なお且つ流速を落とさずにエアクリーナー内までダイレクトに運ぶパーツを使用します。
この比較画像を見ればお解りになりますが、XR-Rの方がストレート構造で開口部も丁度良い面積であり、今までテストした中で相性は『バツグン』です。
これをエアクリーナーダクトにセットします。
これをエアクリーナーダクトにセットします。
エレメントは乾式と湿式の2種類がありますが、当方の個人的な見解で言いますと『乾式』が一番相性が良いです。
何故かと申しますと、湿式(スポンジタイプ)は専用のフィルターオイルを塗布すると吸入効率が均一で無く、またクリーナー全面からエアを吸入しようとするためマニホールドまでの流速が落ちやすいのでよくありません。
その点乾式は吸入面積が決まっている分、一定の流速のままでマニホールドにエアを導入でき常に安定したエア供給が保たれます。
そこで、フィルターはBAJA1000などサンドレースでもお馴染みの「K&N」フィルターを使用します。(もちろん純正と違い、ろ過紙の細かさや均一な吸入効率は抜群です。破けない限りまめにクリーニングすれば半永久的に使用可)
これで一通りのチープセッティングが完了しました。
※装着後の感想
エンジン始動は何ら問題なくスムーズに動き始め、アイドリングもクランク回転が落ち着き安定しました。
暖気後に軽くスナップすると力強いエンジンアイドルが得られます。
排気音は若干太くなり、はっきりとした音色です。(ただし、排気ガスはちと匂いますが…)
また吸気音も吸入流速が早くなっているのがよく解ります。
エンジン始動は何ら問題なくスムーズに動き始め、アイドリングもクランク回転が落ち着き安定しました。
暖気後に軽くスナップすると力強いエンジンアイドルが得られます。
排気音は若干太くなり、はっきりとした音色です。(ただし、排気ガスはちと匂いますが…)
また吸気音も吸入流速が早くなっているのがよく解ります。
平坦と登坂路を走ってみましたが、発進から低速及び中速域までとてもトルクフルで各ギアでの加速の伸びも良く、あっという間にリミッターが効きます。また、スロットルレスポンスもトータル的にエア流速が早くなったおかげで、以前の緩慢な動きから俊敏に反応してくれるようになりました。
走行後プラグの焼け具合を確認しましたが、ご覧のように電極は綺麗なきつね色に焼けており以前の様な余裕の無い真っ白な焼け具合ではなくなりました。
当方としては、大筋のセッティングが出たと判断しております。
現段階でオーナーさんに試走してもらいましたが、「良いです!」とのこと。
はたで試走している姿を見ていると、加速のたびにリアサスがリニアに動くのががよく解り随分トルクフルになったと感じます。
ただ、マフラーのインナーサイレンサーの絞りがきついため、エキパイまで排圧が逆流してしまいせっかくのパワーが出しきれないため、インナーを外して(音量はちと大きいですが…)試走してもらい非常に良いフィーリングになったので、これでオーナーさんに当分の間走って調子をみてもらいながら微調整して完成です。
また、マフラーインナーも改良して音量と排圧の両方をクリアーできれば完成といったところでしょうか。
後は、次のドック入りの時に前後したエンジンヘッド内部の点検とエンジンブリーザー関連の変更を実施します。
◎予算があれば、高価なパーツをポン付けすればそれなりの効果はあるでしょうが、現在の仕様をちょっとしたリファインやリビルドなどのチューンをしてやることで今以上の結果を得られますし、いじればいじる程に愛車の構造が解り愛着も湧きます。それが『チープチューン』の原点と考えております。
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コメント
No title
当方のXRで培ってきたノウハウがお役に立てまして光栄です。
お金をかけるより時間をじっくりかけてバイクに向き合い、ピンポイントでリファインやリビルドをすることで、愛車が見違えるように変身できますし特徴やくせを把握でき、今以上に愛着も湧くと思います。
これからも、全面的にバックアップしていきますのでよろしくお願いいたします。
2010/10/21 00:05 by TWR URL 編集
No title
XRオーナーのkurorin♪です。
ブログ主・S氏には常日頃から大変お世話になっており、感謝しております。
さて、今回の『TWR風トータルチープチューン』ですが、記録写真とともに細かく記載されており、安心してお任せしております。
チューンのコンセプトの軸もしっかりしており、それに沿って丁寧に作業が行われている点も信頼できる点です。
作業の合間に行われるテストライドでは、みるみるトルクフルになっていく愛車、パワフルさを増していく愛車に、今まで乗っていた感覚が信じられなくさえ感じます。
『これほどまでに変わるものか。』
高価なカスタムパーツをポン付けすれば、それで終わりになりますが、今回のチューンを総合的に見させていただいて、バイクの機構の勉強になりましたし、何よりも愛着が湧きました。
※今後、S氏のYahoo!オークション出品中の商品のモニタリング車両として、当方のXRを提供し、インプレッションを皆様にご披露できればと思っております。
2010/10/20 19:13 by kur*_*uro*rin URL 編集